女が超えなければいけない壁。やっぱり人間似たものが好き。

学生時代、よく面倒を見てくれた先生が常々、お酒を飲む度に、私に言い始めるのは、
もし、僕に誰を雇うか決める権限があって、最終候補に男の人とすごく優秀な女の人が残ったら、
迷わず男を取る
ということでした。

多分,私が女で、しかも誰か偉くなりそうな男の人を見つけて、自分は適当にポスドク続けられるまで研究するわというようなタマではないことを見抜いていたからでしょう。
多分、現実を見なさいよ、ということ親心?だったんでしょう。

その先生が男を迷わず取る理由は、気を使わないでいいから、少々無理なことでも頼めるからというようなことでした。。だって、女の人に、水運んでとか頼まれへんやん。確かに、水を運ぶ仕事は研究者にとってかなり重要です(笑)

初めて、女のボスの元で働いてみて気づいたことは、女のボスが男のボスよりも性格がいいとか、やり易いとかそういうことではなく、今までどれだけ自分は色眼鏡で見られていたかということでした。やっぱり男女の差異というのは存在して、それぞれ得意なことと不得意なことがあって、人間というのは自分が軽々とできることをできない他人を見下すようにできているのです。運転がヘタな私を同居人は見下すし、私は私で同居人さんの仕事の進め方を聞いては、なんでもっと広い視野で物事を見れないのか、なんでもっと多角的に物事を考えないのかと不思議なわけです。それと同じことが男ボスと女ボスドクの日常で起こってしまうわけです。ボスはなんでぱっと見て,データを理解できないのかとか、論文の細かいことをなんで覚えてないのかとか、なんでそんな大雑把なんだとかいつも思ってるわけです。で、やっぱり女は、、、と見下す訳です。

研究にははっきりいって、両方の側面が必要です。細かいことをちまちま分析する能力も必要だし、もっと大きく物事をとらえて、大雑把に物を言うことも必要です。だから、男女が自由に意見を言える環境が多分真実を探すには一番理想的な環境なんですが、特に日本では誰を雇うか決める権限を持っているのは、99%男性なので、男性から見て能力が高く見える男性はやっぱり圧倒的に有利ですよね。人間,やっぱり自分に似たものが好きなんですよ。

さて、異質な女は、どうすればいいのでしょう。。。