論文捏造の背景

そもそも、平等でフェアな社会というようなものは幻想で、そんなものはあるはずがないと言われてしまえばおしまいですが、論文捏造の裏にはアンフェアな審査が横行しているからという一つの背景があると思います。
レフリーも人間だからしょうがないのですが、あまりにも思い込みで審査することが多すぎると思います。

日本人だから英語がへただろう、だから日本人の名前を見れば、英語を直せと要求するべし。
この人は有名な人だから、この人の論文もまともだろう。だから、雑誌に載せるべし。
この研究は社会へのインパクトが非常に強いから、データの信用性はともかく、うちの雑誌にのせるべきだろう。そうすれば、雑誌の評価(IF)があがるから。←これ、韓国の事件の背景だと思います。
この論文の著者は無名だから、この論文はリジェクト(雑誌に載せるのを拒否)して、データだけは使えそうだからもらっておこう。←これ、私、ヨーロッパ人の大ボスに一度やられました。あんな汚い人はあの人だけであって欲しいと思いますが、他にもいるのでしょうね。
この人は、仲良しグループの一人だから、論文を通そう。

捏造なんて、過去にもたくさんあっただろうし、これからも減らないでしょう。
それを予防する唯一の手は、できるだけ思い込みを排除して、科学者自身が本当にデータから読み取れる結果を正当に評価していくことと、雑誌の商業主義に乗らないことです。
それにしても、某有名雑誌の商業主義、目に余るものがあります。
それに踊らされて、IF命の査定をしている日本の大学はもっとあほです。