団塊世代、バブル世代、ポストバブル世代

朝日新聞アスパラクラブの中の、AICが結構好きでよく見に行きます(今、メンテ中でリンク張れません。。。)。昨日読んだ中では美濃口担さんの「イナゴの年」が面白かった。日本でまさに起こっていることと同じです。違うのは日本では先頭きってマスコミがそれを推進していることですが。

アダチル、坂本さんのコラムもバブル世代の本質、本音がでている気がして、面白かったです。何も自分では行わず、何も理解しようとせず、ただ時代の流れにのってるだけでそこそこよかったうちの親世代(団塊世代)は言うまでもなく、バブル世代の坂本さんにしても(彼は結構いろいろなことを受け入れようとする姿勢を持っていますが)、その次の世代からどれだけ悲惨なことが起こっているかということはあまり実感として理解できないようです。バブル世代も何の苦労も無く安定な職についたのはよかったけど、その後、かなりの人がリストラ対象になっていて、彼らは彼らで自分たちの世代は不幸だと感じているのです(バブル世代は人材の質が他の世代と比べて劣るというような説もまことしやかに流されています。これもニートと同じようなものでしょう。)。

団塊世代は、自分たちの世代から年金が減らされ始めるということで不満があります。うちの親でいうと、父と専業主婦の母の年金を合わせて、月27万円だそうです。バブルの前に買った持ち家のローンは終わってるし、水回りは直してお風呂も奇麗にかわってるし(それでも、お金がないから、外壁の塗り替えができないそうですが)、貯金もあるし、父はまだ退職していないので、これから退職金もあります。なんとうらやましいシチュエーションでしょう。でも、それでも、年金が減らされ始めるということで不安がすごくあるのです。これからは年金を貯金する必要も無く、家賃もいらないのに、二人で月27万円で生活できない訳がないと思いますが,それでも母は不安だと繰り返しています(テレビの見過ぎです。)。

バブル世代は、なんで自分たちばかりリストラの対象になるのか、と思ってるはずです。当たり前です。次の世代の正社員の割合ががたっと下がるからです。正社員でなければリストラの対象にはなりえません。契約が切られた、バイト先を首になったということはあっても。でも、養う妻も子供もいるのです。ポストバブル世代からすれば、結婚できるだけでも子供が持てるだけでもこれまた幸せだと思うのですが。

年寄りばっかり優遇してとか、今の若者が無能だから日本が衰退してるんだとか、各世代で言い分があるのですが、やっぱり世代間で争ってると、日本の資産をアメリカの金持ちに差しあげようとしている一部の政治家、アメリカの資産家のまねごとをしてお金をもぎ取れるだけもぎとろうとしている一部の人(なんて呼んだらいいのかわからない。ホリエモン某とか村上某とかです。)の思惑通りに動いていることになるのかもしれません。悪いのは今の政治です。自民党は次、まともな総裁をちゃんと選出できるんでしょうか。もし、できない場合、私たちの味方になる政党はどこにあるのでしょうか。